雨の日がつらい教員の皆さんへ:気象病が心と体に与える影響とは?

教師のメンタルヘルス

「雨の日や曇りの日、なんだか気分が沈む…」
「頭痛やだるさで授業に集中できない…」
そんな経験はありませんか?

それはもしかすると「気象病」が原因かもしれません。

特に多忙な教員の方々にとって、この症状は見逃せない問題です。

この記事では、気象病の基本的な知識と、教員として抱えるストレスとの関係について解説します。

この記事は以下のような人におすすめ
  • 多忙でストレスを抱えがちで気象病について知りたい人
  • 気象病や自律神経の不調を自覚している人
  • 健康のために、ストレス管理や自律神経を整えることに関心がある人

この記事を通して、「気象病」のことがわかり、自身の健康状態について考えるきっかけにしていただけると嬉しいです^^

この記事を書いた人
公認心理師/心理カウンセラー/セラピスト
あべ子

激務に耐える先生のこころと体を整える情報を発信中。

【資格】
公認心理師、特別支援教育士、特別支援学校教諭専修免許状、教育学修士(障害児教育)、AGOメソッド®セラピスト

【経歴】
・元公務員心理職(教育委員会に10年以上勤務)。
・特別支援教育について教職員への助言にあたる。
・発達相談・教育相談 延べ3,000件。
・肩こり腰痛頭痛に20年間悩み、自律神経を整える整体を習得。
・二児の母。

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気象病とは?

気象病とは、天候や気圧、湿度の変化が引き金となり、自律神経が乱れることで発生する身体的・精神的な不調の総称です。

主な症状に次のようなものがあります。

身体的症状
頭痛、だるさ、めまい、耳鳴り、倦怠感、関節痛、肩こり、腰痛、手足のしびれ、腹痛、下痢 など

精神的症状
気分の落ち込み、眠気、イライラ感、ブレインフォグ(思考力や集中力の低下)、注意力の低下 など

特に低気圧や寒暖差が大きい日には、自律神経のバランスが崩れやすく、これらの症状が現れやすくなります。

あべ子
あべ子

頭痛、関節痛、めまい、喘息など、その人がもともと持っている症状が悪化しやすいという特徴もあります。

ばなーぬ先生
ばなーぬ先生

若い頃に捻挫した所が疼く、といったのも関係ありそうだね。

症状が出る理由

気象病の症状が出る主な理由は、気圧や温度・湿度などの変動による自律神経バランスの乱れです。

具体的には以下のメカニズムが考えられています:

  1. 内耳の気圧感知:内耳に存在する気圧を感じる仕組みが、気圧の変化を感知。
  2. 自律神経系の乱れ:気圧の変化によって自律神経系(交感神経と副交感神経)のバランスが崩れる。
  3. 副交感神経の過剰活動:特に副交感神経が過度に働くことで、メンタル不調を引き起こす可能性がある。
  4. 気管支への影響:気圧の急激な低下は、気管支内の圧力も低下させ、気管支を狭くする可能性があります。これが気管支喘息の悪化につながることがあります。

気象病は自律神経のバランスが乱れやすい女性や、マイナス思考の人が発症しやすいとされています。
また、気圧を感じる仕組みは個人差が大きいため、症状の現れ方や程度には個人差があります。

教員特有のストレスと気象病

教員は、生徒対応や保護者対応、授業準備など多岐にわたる業務を抱えています。

そのため、以下のような要因でストレスが溜まりやすい環境にあります:

  • 長時間労働や過密スケジュール
  • 生徒や保護者との人間関係のストレス
  • 責任感からくる心理的負担

これらのストレス要因が、自律神経をさらに乱し、気象病を悪化させる可能性があります。

気象病が教員に与える影響

業務遂行への影響

授業の質の低下

  • 頭痛や倦怠感による集中力低下:天候の変化で頭痛が起こり、授業中に説明が途切れたり、頭がぼーっとしてとっさの対応が難しくなる可能性があります。
  • 声の出づらさ:喉の調子が悪くなり、授業中の声が出にくくなることがあります。

業務効率の低下

  • 肩こりや関節痛による作業速度の低下:気圧の変化で体が痛くなったり、動きが悪くなったりして、作業に時間がかかるようになります。
  • 気分の落ち込みによる意思決定の遅れ:気分の落ち込みやイライラ感が増すことで、判断力が落ちたり意思決定に時間がかかるケースが増えます。

生徒との関係性への影響

  • イライラや不機嫌の増加:気象の変化でストレスが高まり、短気になりやすくなったり、心のキャパが制限されたりします。
  • 体調不良による欠勤や早退の増加:欠勤や早退をせざるを得ないほどの重い症状に悩まされる人もいます。

メンタルヘルスへの影響

ストレスの蓄積

  • 自己効力感の低下:業務パフォーマンスが低下することで、「自分は教員として適していないのでは」という不安が募るかも知れません。
  • 長期的なストレス蓄積:気象の変化に伴う体調不良が続くことで、慢性的なストレス状態に陥りやすくなります。

抑うつ状態のリスク増加

  • 季節性情動障害(SAD)との関連:教員に限ったことではありませんが、特に秋から冬にかけて日照時間が減少する時期に、抑うつ症状が顕著になる人がいます。
  • 自己否定感の増大:身体的な痛み、ストレス、パフォーマンスの低下などが続くと、自己否定的な思考に陥りやすくなります。

燃え尽き(バーンアウト)のリスク

  • 休息の質の低下:気象病による不眠や浅い睡眠により、十分な休息が取れず、慢性的な疲労状態に陥ります。
  • 仕事への意欲低下:気象の変化に伴う体調不良が続くことで、仕事への情熱が徐々に失われていく可能性があります。
あべ子
あべ子

これらの影響は単発で起こるというよりも、相互に影響し合い、連鎖していくので注意が必要です。

気象病を理解し、一歩前へ

まずは「自分が気象病かもしれない」と認識することが第一歩です。

多くの人が同じ悩みを抱えていますから、それを共有することで解決策を見つけられることもあります。

また、以下のような対策も検討してみてください:

  • 規則正しい生活:睡眠時間を確保し、自律神経を整える。
  • 軽い運動:ウォーキングやストレッチで血流を促進する。
  • 職場環境の工夫:湿度管理や適度な休憩時間を設ける。
ばなーぬ先生
ばなーぬ先生

気圧変動の予測ができるアプリを使うと、体調管理しやすくなるよ。

おわりに

気象病は決して珍しいものではなく、多くの人が経験しています。

特に教員という責任ある職業では、その影響は深刻になりがちです。

しかし、適切な知識と対策を取ることで症状を軽減することは可能です。

「雨の日も晴れた心で授業に臨む」ために、一緒に一歩踏み出してみませんか?

【参考になる情報】

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