【お悩み】限界を何度も超えてるのに休めない(ADHDの当事者さん)

ミニ相談室

こんにちは、公認心理師&特別支援教育士のあべ子です^^

今日は、ADHDの方からのお悩みに回答します。
不登校やリスカも経験されているようです。

学校の先生方にも、こういった当事者の切実な声を知ってもらえたらと思い、こちらで回答を掲載させていただこうと思います。

皆さんも、よろしかったら下の投稿フォームからお悩みを送ってくださいまし^^

Liz*さん、こんにちは^^

Liz*さんにはADHDがあるんですね。

集中が途切れやすかったり、あれこれと考えが押し寄せてきて頭の中がいっぱいいっぱいになったりして、きっと小さい頃から大変な思いをすることが多かったのではと思います。

わざとじゃないのに怒られることもいっぱいあったかも知れませんね。

それなのに今日まで、自分で色々なことを考えながらものすごい努力を重ねてきたんだなということが伝わってきました。

本当に本当にえらかったと思います。

もうテスト週間は終わってしまったでしょうか。

単位が取れているかどうか気になるとは思いますが、いずれにせよ春休みはゆっくり休んでもらえたらなと思います。

少し長くなりましたが、Liz*さんへのお返事を書きましたので、読んでもらえたらと思います。

この記事を書いた人
公認心理師/心理カウンセラー/セラピスト
あべ子

激務に耐える先生のこころと体を整える情報を発信中。

【資格】
公認心理師、特別支援教育士、特別支援学校教諭専修免許状、教育学修士(障害児教育)、AGOメソッド®セラピスト

【経歴】
・元公務員心理職(教育委員会に10年以上勤務)。
・特別支援教育について教職員への助言にあたる。
・発達相談・教育相談 延べ3,000件。
・肩こり腰痛頭痛に20年間悩み、自律神経を整える整体を習得。
・二児の母。

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そんなにも頑張るのはなぜ?

客観的に見れば今のLiz*さんは頑張りすぎです。
そこを自分でコントロールできないのもまた、ADHDの特性なのかも知れませんけどね。

体というのは(心もそうだけど)、突然、本当に強制終了になるんですよ。

>なのにこの体は倒れてくれません。

ということは、とりあえずまだ何とかなる余地が残されているということなのでしょう。
逃げたい、途方に暮れている、という心の状態もそうです。
その状態を自分で把握できて、ネットでもなんでもいいから相談しよう・吐き出そうという行動を起こすことができる状態ではあるということ。

つまりはギリギリのところで踏ん張って首の皮一枚でつながっている。

だから、まだ動けている今だからこそ、このタイミングで休むほうへ舵を切りたいですね。
と言うよりも、この状況を続けていけば、いずれは強制シャットダウンになるだろうし、そうなると後々のリカバーがもっと大変になると思います。

>本当は2ヶ月くらい将来のこととか自分の苦しみと本気で向き合う期間が欲しい、生き急ぎすぎて一旦見つめ直させて、体制を整えさせてって思うのに部活学校のせいで全然休めない。

そうそう、その通り。
自分でちゃんと分かっている。

Liz*さんは、多分、勘所がいい。
意識的か無意識かはわからないけど、自分にとって必要なモノを本能的?直感的?に理解できるタイプで、今までそれとなーくガス抜きや帳尻合わせができて、切り抜けてこれたんだと思います。

だから、今も倒れるところまでいかずに、なんとか持ちこたえているのかも知れませんね。

ある意味これはLiz*さんの才能なので、これから生きていく上で自分の本能や直感を参考にするようにするといいと思いますよ。

「頑張る」というのは、”火事場のくそ力”と同じ意味。

火事が起きると、大事な物を持ち出したり、自分や家族の命を守ったりするために、ありえないくらいの大きな力を出すことができるという話を聞いたことはありますか?

火事というのは緊急事態、非常事態です。
火事場のくそ力というのは、その時だけ瞬間的に力が発揮できる、最大瞬間風速みたいなものです。

「頑張る」も同じ。
必要な時に、必要な時だけ、いつも以上の力を出すことを言います。

だから、基本的に「常にすべてのことを頑張り続ける」ことは人間にはできません。
頑張るためのエネルギーがもたないからです。

それを無理して頑張り続けると、Liz*さんも言っているように燃え尽きます。
文字通り、Liz*さんはずーっと火の中でもがいてきたのかも知れませんね。

なので、今のLiz*さんに必要なことは、自分でも言ってるけど、やっぱり頑張ることをいったんお休みしてエネルギーをためることだと思いますよ。

ですが、不思議なんですけど、

なんと言うか、Liz*さんは自覚がないかも知れないけど、休みたいと言いながら、その一方で、意地でも自分を休ませないようにしているように感じるのです。

休みたいという気持ちは本物だと思います。
状況的に休めないというのも嘘ではないと思います。

だけど、なんだかLiz*さん、「休みたいのに休めない」という状況に自らを追い込むために、休めないネタをわざわざ見つけているようにも見えなくもないんですよね。

Liz*さんの中に、「休む」という選択肢があるようでない・・・・・・・ような気がしてなりません。

”休んでもいいし、頑張ってもいい。どちらを選んでもいい。”という自由の中で、「あえて頑張ることを選んでいる」のではなくて、”頑張らざるをえない”という選択肢しかない。

これではとても息が詰まります。

そうしてまで頑張り続けないといけない事情が何かあるとしたら、それは何なんだろう…?

>理由が欲しい、休むための。

休むことにもっともらしい理由がいるのはどうしてでしょう。
誰に対して、休むことへの大義名分を示す必要があるのでしょう。

ひょっとすると、それは他でもない、自分自身に対してなのではないですか?

休むことへの強烈な抵抗感。

何を得るために、今日までLiz*さんはこんなにも頑張ろうとしてきたのか、聞いてみたいなと思いました。

休むとどうなってしまいそうなのか、Liz*さんは何を恐れているのでしょう。

どんな自分も許せるか

以前の仕事で、私は不登校やASD、ADHDのある小中学生の子たちのカウンセリングをしていました。

多くの子に共通しているように感じたのは、
「不登校や発達障害の自分」をどう自分で受け入れるかということ。

誤解を恐れずに書くとするならば、いわゆる「普通の人」になるために、「みんなと同じ」になるために、ほんの少しでも「普通」や「みんなと同じ」な部分を自分の中に見つけて安心したくて、それで必死に頑張って頑張って頑張って頑張って、最終的に”もう頑張れない”となった子たちでした。

ばなーぬ先生
ばなーぬ先生

学校は、学力、運動能力、コミュニケーションといった”目に見えやすいもの”に苦手さがあると、どうしてもしんどくなりやすいよね。

あべ子
あべ子

大人であれば「誰でも、それぞれに違った面や事情を持っていることこそ、”普通”なんだ」と分かりますが、子どもにとってはそうはいかない、というのもなんとなく分かる気がします。

親や学校の先生など周りから見れば「やればできるのに」と映るかも知れないけど、そんな時期はもうとっくに通り越していて、「これ以上はもう無理」っていう所まで行きついたから、不登校になったり、二次障害やアンダーグランドを抱えたりする。

…頑張ったけどダメだった。
それが自分なんだ。

っていうことを認めるのがツラすぎるから、みんなと同じじゃない自分を許すことができなくて、身動きが取れなくなっているんですよね。

もしそれを認めてしまったら、自分の存在価値がなくなってしまうような恐怖感さえ覚えるのかも知れません。

好きでこんな自分に生まれたんじゃない。
なんで自分だけこんななんだろう。
みんなと同じようにできると思いたい。
自分は変じゃないと思いたい。
どうしてできないのか分からない。
周りの子たちや先生が怖い。
学校に自分の居場所がない。
頑張ってるのになぜ報われないんだろう。

彼/彼女らの心の内には、こういう戸惑いや悲しみ、絶望、怒り、激しい自己否定、周りの子たちへの嫉妬、こんな自分のせいで親に苦労させて申し訳ない、もうこれ以上要求してこないで、といった複雑な思いがぐちゃぐちゃしていました。

そのままのあなたでいいよ、
学校に行けてなくてもいいよ、
できないことがあってもいいよ、
怖かったね、
頑張ったね、
って誰かに言ってほしかった。

と話してくれた子がいました。

そのままのあなたでいいよ…

本当は、自分で自分に言ってあげたい言葉なのかも知れません。

自分で自分を許すことさえできれば。

本当に望んでいることというのは、ただそれだけなのかも知れません。

ADHDでも不登校でも将来の可能性は無限

Liz*さんがどう思っているかわかりませんが、発達障害や不登校や留年と、人間としての魅力は関係ありません。それがある人が将来不幸になるわけでもありません。

なぜなら未来は自分で紡いでいくものだからです。

私の姪っ子も中学校から不登校になりました。

転校もしたけどダメでした。

高校は、アニメの勉強ができる専門学校みたいな通信制の学校(あいまいな情報w)を選んで、複数のサイゼリヤで日替わりでスポット的に(?)バイトしてたみたいです(あいまいな情報ww)。

この4月から大学らしき所へ行くそうで(あいまいな情報www)、夏には海外留学の予定もあるらしいです(あいまいな情報wwww)。

何が言いたいかと言うと、自分の人生を自由な発想でどんどんコーディネートしていいということ。

みんな、本来は自由なんです。それを知らないうちに「〇〇だから無理」「〇〇でないといけない」「〇〇であるべき」と自分で自分に制限をかけてしまっているんですね。

何ならできるか
何ならやりたいと思えるか
無理をしなくても続けられること
自分に合った方法でやる
自分で選択する

姪っ子はそんな風に考えて一歩一歩進んできたようです。

ADHDも不登校もオーディション不合格も失恋も、それ自体には良いも悪いもありません(そりゃ、だいぶガッカリはするけどね)。だからそれを自分サゲの材料にしないこと。

「そんな自分をどう生きるか。自分自身をどこへ連れていきたいか。どんな世界を自分に見せてあげたいか。」

そのことを考えて生きていきましょう。

Liz*さんは、”世間一般の常識や価値観”という鬼クソしょぼい枠に収まるタイプではないと思うので、自分自身に制限をかけると余計にしんどいですよ。

せっかく地球に生まれたんだから、「地球に生まれて良かったーーーーーー!」って思える人生を作っていってほしいです。

”自由”を自分に与えてあげましょう。許可してあげましょう。

大丈夫。ちょっと勇気を出すだけ。

きっと道は開けます。

本当に欲しいものを手に入れよう

>あと異常なほど浪費する。食べたくないのに食べちゃう。でも我慢したらレグカリスカしちゃいそうだし。
>リスカは夢のために我慢してます。

Liz*さんに特大の花マルをあげたいです。あなたはものすごく健康的な考え方ができる人。
それでいいんです、素晴らしいことですよ。

リスカの跡があると、Liz*さんの夢の実現に支障が出るのかな、よくわからないけど。

ただ、浪費も過食もリスカ・レグカも、アンダーグランド(他人にはオープンにできない世界)でストレスを発散している状態(=その方法でしか発散できない。なぜなら、表向きに見せたい自分像を保つ必要性に駆られているから)で、

Liz*さんがしんどさを抱えているという点では変わりませんから、より安全な方法でしんどさを発散できるように少しずつスライドさせたいところです。

「おもしろそう」「好き」「やってみたい」といった気持ちになれそうなもの、ありますか?

Liz*さんがどんな夢を持っているのか、聞きたいなぁ。

そして、元気になったら、その夢に向かってLiz*さんができること、本当にやりたいと思えることを、ゆっくりでいいので1つずつやっていきませんか。

さっき、”頑張る”ことは非常事態だと書きましたが、”頑張る”にはもう一つの側面があります。

心からやりたいことや、自分の喜びになることを頑張っている時には、「向き合わないといけない(本心ではやりたくないけど)」という苦しい義務感は湧いてこないんです。

もちろん、大変なことが起きたり努力を要することもあったりするでしょうけど、苦労が苦労でないと言うか、やってやるぞという前向きな気持ちや、ただただ夢中になってやっている感覚、心地よい疲労感、納得感などを感じることができるそうですよ。

こういう時の頑張りは、エネルギーを使い果たすどころか、どんどん湧いてくるんです。
自分の魂や宇宙のエネルギーとつながるから、な~んて言ったら怪しいですかね(笑)

そういう頑張り方ができるものが、Liz*さんの夢と関係してくるような気がしています。

だから、本当に頑張りたい事や本当に頑張らなくちゃいけない時にこそちゃんと頑張ることができるように、まずはしっかり休んで、心も体も健康になりましょう。

現実的な話

今までの話は、まぁ半分は妄想くらいに思っていただくとして(え!?)、
最後にめっちゃ現実的なことを言いますね。

休むための大義名分が本当に必要なら、ドクターストップが一番だと思いますよ。

お医者さんが「休め」と言うなら、さすがにまぁしょうがないよね、ってなりますから。

ADHDの診断を受けたのは何歳ごろのことかわかりませんが、診断を受けた時の情報はあるに越したことはないので、可能なら同じ病院をまず考えてみましょう。きっと小児科か児童精神科だと思うので、18歳だと…対象かどうかは微妙ですね。

科が違ってしまうと当時と同じ先生にというわけにはいかないかも知れませんが、もし「思春期外来」とか「児童・思春期」というような言葉が付いていれば、ギリいけるかも知れないので調べてみる価値ありです。

それが無理なら、同じ病院に精神科や心療内科があればそちら。それも無ければ、自力で通えそうな所がいいかも知れません。

そして、私がずっと気になっているのは、保護者さんの存在。
病院を受診するとなると、やはり親に完全に内緒でというわけにはいかないだろうと思います。

診察代のほかに何種類かの心理検査をすればそのたびにお金がかかります。
診察や検査は1回の受診で全部できるとは限らないので、何度かに分けて行く必要がある場合もあります。

治療方針が決まったとして、薬が出れば薬代、カウンセリングが必要ならカウンセリング代(病院のカウンセリングは、個人でやっているカウンセラーよりも一般的には安いですけど)、病院までの交通費、もろもろお金がかかります。

ご相談文には保護者さんのことが書かれていませんね。
Liz*さんとの関係性はどうなのか、Liz*さんの苦しみを分かってくれそうか、一緒に寄り添って協力してくれそうなのか、リスカのことは知っているのか、そもそもLiz*さんにとって”安全”な存在なのか…

そこらへんのことも含めて、一度、Liz*さんと直接関わることができる大人の人に相談したほうがいいような気がします。

学校にスクールカウンセラーがいればそこでもいいですし、市町村や都道府県には、Liz*さんのように学校生活や心のことで悩んでいる若者が相談できる相談窓口が必ずあります。利用料もほぼ無料でしょう。

「〇〇県 高校生 相談」
「〇〇県 精神保健福祉センター」
「〇〇県 こころの相談」
「〇〇県 悩み相談」
といったキーワードで検索してみてください。
〇〇の部分は、お住まいの都道府県名や市区町村名を入れましょう。

多少ドンピシャな窓口じゃなくても、話をしていけば、Liz*さんにとって必要と思われるサポート先をきちんと教えてくれます(私は元「中の人」だから、それは断言します)。

公的な所に相談するのが最初はちょっと不安、ということであれば、有料にはなるけれど、ここで回答をくれているカウンセラーさんや、もちろん私でも力になりますから、いつでも連絡下さいね^^

あべ子
あべ子

勇気を出して相談してくれてありがとう。しんどいですと言えたLiz*さんに拍手です。この「相談する」という行動や経験は、きっとLiz*さんの人生に大きな恩恵をもたらしてくれますよ。応援しています^^

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