忙しい毎日を送る教員の皆さん、最近こんな症状に悩まされていませんか?
- 朝起きるのがつらい
- 頭痛や肩こりが続く
- 胸が締め付けられるような感覚
- 立ちくらみやめまい
- イライラや不安感が増している
これらは、ストレスや過労によって引き起こされる「自律神経失調症」の初期症状かもしれません
文部科学省の調査によると、教員のメンタルヘルス問題は年々深刻化しており、精神疾患で休職した教員はついに年間7,000人を突破(参考:文部科学省HP「令和5年度公立学校教職員の人事行政状況調査について」)。
自律神経失調症は、進行するとうつ病などを招く危険性があるため、早期に対処することが重要です。
本記事では、自律神経失調症の可能性を把握するチェックリストを掲載しました。
ぜひセルフチェックして、日々のストレス対策に役立ててください。
自律神経失調症とは?
自律神経は、私たちの体内リズムを整える重要な役割を担っています。

しかし、過剰なストレスや生活習慣の乱れによってこのバランスが崩れると、全身にさまざまな不調が現れます。
以下はその代表的な症状です:
- 身体的症状: 動悸、息苦しさ、発汗過多、頭痛、倦怠感、手足の冷え。
- 精神的症状: イライラ、不安感、落ち込み、やる気の低下。


特に教員は、生徒や保護者との関係、授業準備、長時間労働など、多くのストレス要因にさらされるため、自律神経失調症を発症しやすい環境にあります。
こんな兆候があれば要注意!

では、自分の状態を確認してみましょう。
自律神経失調症の可能性を把握するためのセルフチェックリストを以下に示します。
当てはまる項目はいくつありますか?
症状 |
---|
1. 頭痛や頭の重さを感じる |
2. めまいや立ちくらみがする |
3. 動悸や息切れがする |
4. 胸が締め付けられる感覚がある |
5. 手足の冷えやしびれがある |
6. 疲労感や倦怠感が続く |
7. 睡眠障害(寝つきが悪い、熟睡できない)がある |
8. イライラや不安感が強い |
9. 食欲不振や胃腸の不調がある |
10. 肩こりや腰痛が慢性的にある |
11. 発汗過多や体温調節の乱れがある |
12. 気分の落ち込みややる気の低下がある |
チェック結果の目安
0-2項目:自律神経の乱れは少ない可能性があります。
3-5項目:軽度の自律神経の乱れがある可能性があります。
6項目以上:自律神経失調症の可能性が高いため、専門医への相談をおすすめします。
このチェックリストは自己診断のためのものであり、正確な診断には医療専門家による評価が必要です。症状が気になる場合や日常生活に支障がある場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
自律神経失調症を防ぐには
自律神経失調症を予防・改善するためには、以下のポイントを意識して日常生活に取り入れることが重要です。

規則正しい生活
睡眠時間を十分に確保し、朝型生活を心がけましょう。
特に、朝日を浴びることで体内時計をリセットし、1日のリズムを整えることができます。
また、就寝前はリラックスできる環境を作り、仕事のことは考えないようにしましょう。
適度な運動
ウォーキングやストレッチなどの軽い運動を定期的に行うことで、血流を促進し、心身のバランスを整えることができます。
運動は交感神経と副交感神経の両方をバランスよく刺激し、不安や緊張、抑うつ気分の低下にも効果があります。
リラクゼーション
深呼吸や瞑想、好きな音楽を聴くなど、自分に合ったリラックス方法を見つけましょう。
これらの活動は副交感神経を優位にし、ストレス解消に役立ちます。
また、ぬるめのお風呂に浸かることも効果的です。
健康的な食生活
栄養バランスの取れた食事を心がけ、特にビタミンB群、ビタミンC、カルシウム、マグネシウムなどを積極的に摂取しましょう。
また、地元の旬の食材や新鮮な食品を選ぶことも大切です。

給食で ほぼほぼ栄養 とってます
ストレス管理
慢性的なストレスは自律神経のバランスを崩す大きな要因です。
趣味や好きなことに没頭する時間を作ったり、新しいことに挑戦したりすることで、ストレスを軽減し、心を豊かにすることができます。
環境調整
仕事や日常生活での過度な責任やプレッシャーを軽減するよう心がけましょう。
作業の優先順位をつけ、無理をしすぎないよう意識することが大切です。

生活面を改善したのに症状が長引いて改善しない、日常生活に支障があるなどの場合は、医療機関を受診しましょう。
まとめ
教員という職業は、多くの人々に影響を与える重要な役割です。
しかし、その責任感ゆえに、自分自身を後回しにしてしまう方も少なくありません。
自分の健康状態を見つめ直し、「少しおかしいかも」と感じたら早めに行動しましょう。
それが、自分自身だけでなく、子どもたちへの最善策にもつながります。
健康第一で、今日からできるケアを始めていきましょう。