性格別にストレス対策!自分に合ったメンタルケア法を解説

教師のメンタルヘルス

「もしかして私、真面目すぎるのかも…」「また一人で抱え込んじゃってる」——教員という仕事柄、責任感が強く、つい自分を後回しにしてしまう…そんな性格が“頑張りすぎ”につながっていませんか?

実は性格特性とメンタルヘルスの関係は、心理学や教育現場でも注目されているテーマです。
「神経質な人はうつになりやすい?」「明るい性格の人はストレスに強いの?」といった疑問は、私たちの日常にも密接に関わっています。

とくに教員は、几帳面で責任感が強い、他者への共感力が高いなど、一見“理想的”な性格特性が、知らず知らずのうちにストレスの火種となることも。

本記事では、そんな性格特性とメンタルヘルスの関係をQ&A形式でわかりやすく整理しつつ、自分の性格を活かしたセルフケアや相談先の活用法をステップ形式で具体的にご紹介します。

この記事は以下のような人におすすめ
  • ストレス耐性に不安を感じている先生・社会人の方
  • もっと自分に合ったセルフケア方法を知りたい方
  • 学校や職場でメンタルヘルス支援に関心のある方

私たちが毎日向き合っている「心」と「性格」は、目に見えないものだからこそ、つい後回しにしがちです。
けれども、自分の性格やストレスパターンを理解し、大切に扱うことは、長い目で見て大きな力になります。
そして、それはけっして「特別な人だけがやること」ではありません。

今、「このままで大丈夫かな…」と感じているあなたに、少しでも心が軽くなるヒントをお届けできれば幸いです。

この記事を書いた人
公認心理師/心理カウンセラー/セラピスト
あべ子

激務に耐える先生のこころと体を整える情報を発信中。

【資格】
公認心理師、特別支援教育士、特別支援学校教諭専修免許状、教育学修士(障害児教育)
【経歴】
・元公務員心理職(教育委員会に10年以上勤務)。
・特別支援教育について教職員への助言にあたる。
・発達相談・教育相談 延べ3,000件。
・二児の母。

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性格がメンタルヘルスに与える影響とは?

私たちの性格は、生まれつきの傾向(気質)と、経験や環境によって形成されるもの(性格)に大きく左右されます。
そして、その性格傾向が、メンタルヘルスと深く結びついていることが、近年の研究でも明らかになってきました。

たとえば、「几帳面」「心配性」「明るい」「内向的」など、よく耳にする性格特性が、ストレスの受けやすさや対処のしかたに大きな影響を与えるのです。

ここでは、読者である教員の皆さんが特に気になりやすい「性格とメンタルの関係」について、Q&A形式でわかりやすく解説していきます。


Q. 神経質な性格はメンタル不調になりやすい?

あべ子
あべ子

はい、一般的に「神経質(Neuroticism)」の傾向が強い人は、ストレスの影響を受けやすく、メンタル不調のリスクが高まるとされています。

「神経質」と聞くとネガティブな印象を持つかもしれませんが、心理学的には「感情の揺れやすさ」「不安になりやすさ」といった特性を指します。

こうした傾向が強い人は、

  • 些細なミスでも必要以上に自分を責める
  • 不安が頭から離れず、寝つきが悪い
  • 人の機嫌に敏感すぎて疲れてしまう

といったストレス反応が出やすくなります。


〈表:神経質傾向が高い人の特徴とストレス反応〉

特徴ストレス時の反応例(教員の場合)
ミスを過度に気にする自己否定・落ち込み一度の授業ミスを何日も引きずる
他人の感情に敏感不安・緊張保護者の一言で動揺しやすい
完璧主義疲弊・燃え尽き授業も事務も100点を目指してしまう

まとめ:神経質な性格は、感受性が高いがゆえにストレスを受けやすく、適切なケアやストレスマネジメントが不可欠です

Q. 明るく外向的な人でもメンタル不調になるの?

あべ子
あべ子

答えは「はい」。外向的で明るい性格の人でも、メンタル不調にはなります。

「えっ、あの先生が?あんなに明るくて元気なのに…」という場面、学校でも経験ありませんか?

外向性(Extraversion)が高い人は、周囲に元気な印象を与えやすく、人間関係を活発に築く傾向があります。

しかし、裏を返せば「人前では元気にふるまわねば」「弱音を吐いてはいけない」というプレッシャーを抱えやすいという側面も。

あべ子
あべ子

外向的な人ほど、“見えない疲れ”を溜めていることがあります。

ばなーぬ先生
ばなーぬ先生

陽キャを自分でやめられなくなるパターンですね(わかりみが深い)

また、外向的な人は予定を詰め込みすぎて、“疲れていることに気づかない”ケースも少なくありません。

〈外向的な人のメンタル不調のサイン〉

  • 飲み会やイベントの後、ひとりになると急に虚しくなる
  • 常に人と関わっていないと不安を感じる
  • 忙しさで生活リズムが崩れがち

このように、明るく見える人でも「元気なふり」によって自分の本音にフタをしてしまい、気づかぬうちに限界を超えてしまうことがあるのです。

まとめ:外向的な性格は一見ストレスに強そうに見えても、「頑張りすぎ」「気づかぬ疲労」が重なり、メンタル不調につながる可能性があります。

Q. 教員に多い性格傾向とメンタルヘルスの関係は?

性格を5つの因子で捉える「ビッグファイブ理論」という考え方があります。

「ビッグファイブ 診断」で検索すると、無料の診断ツールがいくつも見つかります。まずはそれを試して自分の性格傾向をつかんでみましょう。

教員に多く見られる性格特性としては、以下の3つが挙げられます:

性格特性教員に多い傾向メンタル面への影響
協調性(Agreeableness)思いやり、面倒見がよい他者のケアを優先し、自分を後回しにしがち
誠実性(Conscientiousness)責任感が強く、几帳面完璧主義になりやすく、疲労が蓄積
神経症傾向(Neuroticism)不安を感じやすい小さなことでも強いストレスに反応
ばなーぬ先生
ばなーぬ先生

あれ?この3つ…全部当てはまりそうな人、知ってるよ。

あべ子
あべ子

典型的な“がんばり屋教員”タイプですね。でも、裏を返せばメンタル面ではちょっと注意が必要かも。

とくに「誠実さ」×「神経質さ」の組み合わせは、教師の仕事をする上では強みになる一方で、自分に厳しくなりすぎてしまうリスクをはらんでいます。

たとえば…

  • 提出物の締切に遅れてはいけないというプレッシャー
  • 子どもの変化に敏感すぎて気が休まらない
  • 職場の空気に気を使いすぎて疲れる

こういう教員にとってよくあることが、知らず知らずメンタルを圧迫していることも多いのです。

まとめ:教員に多い「誠実・協調的・神経質」な性格傾向は、メンタルヘルス的には“ケアの優先度が高いタイプ”でもあります。

このように、性格とメンタルヘルスには明確な関係があり、自分の特性を知ることは心の健康を守る第一歩となります。

次章では、自分の性格をどう活かしてセルフケアにつなげるかを、ステップ形式で具体的にご紹介します。

ステップで整理!性格を活かしてメンタルを守る方法

性格は変えられないから…とあきらめる前に、できることがあります。
むしろ、自分の性格の「クセ」や「得意・不得意」を知ることで、ストレス対処はもっと上手になります。

ここでは、4つのステップで、自分の性格をうまく活かしながら、教員としてのメンタルを守る方法を紹介します。

ステップ1:自分の性格を客観的に知る

まず大事なのは、「自分の性格を自分で正しくわかっているか?」という視点です。
他人から「明るいよね」「しっかりしてるよね」と言われてきた人ほど、自分のストレスや不安に鈍感になっていることもあります。

心理学の世界では、性格を5つの基本要素で見る「ビッグファイブ理論」があります。

「ビッグファイブ 診断」で検索すると、無料の診断ツールがいくつも見つかります。まずはそれを試して自分の性格傾向をつかんでみましょう。

特性特徴教員によく見られる例
外向性社交的・活動的学級運営や保護者対応が得意
協調性思いやり・協力的子どもへの対応が丁寧
勤勉性責任感・計画性授業準備や書類をきちんとしたい
神経症傾向不安・緊張しやすい失敗を引きずりがち
開放性創造性・柔軟性授業に新しい工夫が多い
あべ子
あべ子

ちなみに私は“協調性と神経症傾向高め”タイプ。つまり、気をつかいすぎて疲れがち。

雑だけどノリで生きてるバナナ
雑だけどノリで生きてるバナナ

自分は“外向性と開放性がやたら高くて、勤勉性がやや低め”って…それって、雑だけどノリで生きてるバナナ、ってこと?

あべ子
あべ子

職員室に1人はいそう!

まとめ:性格診断ツールを使って、自分の「性格のクセ」を客観的に知ることが、メンタルケアの第一歩です。

ステップ2:自分の「ストレススイッチ」を知る

性格を知ることは、「どんなときに心がしんどくなりやすいか」を知ることでもあります。

たとえば、神経症傾向が高い人は、些細なトラブルでも自責感で落ち込みがち。
勤勉性が高い人は、「休むこと」に罪悪感を感じてしまいやすいです。

性格傾向ありがちなストレススイッチ一言アドバイス
神経症傾向が高い子どもの一言、保護者の表情思い込みで自己否定しないで
勤勉性が高いやることリストの未消化「まあいっか」を口ぐせに
協調性が高い同僚や保護者の不機嫌自分のせいと思わないこと
外向性が高い仕事を任せられないと焦るペースダウンも実力のうち
開放性が高い変化がない日常に退屈日々の工夫に小さな楽しみを

まとめ: 性格には「ストレスに弱くなる場面」があります。自分のスイッチを知っておけば、予防や対処がしやすくなります。

ステップ3:性格特性別におすすめのセルフケア一覧

では、性格に合わせたセルフケア方法を見ていきましょう。
“自分にあったケア”だからこそ、無理なく続けられます。

性格タイプおすすめセルフケア
神経症傾向高めお恨み帳・呼吸法・「しんどい」を書き出す習慣
勤勉性高めスケジュールに「休む時間」もセットで入れる
協調性高め人に「NO」と言う練習・自分の感情に○をつける
外向性高め仕事以外の場でも“承認欲求”を満たせる趣味を
開放性高め週1のチャレンジデー・書き出しでアイデア整理
ばなーぬ先生
ばなーぬ先生

お恨み帳って何ですか?

あべ子
あべ子

日頃から表に出せずにためこんでいる恨みつらみをノートに書きなぐることです。「どんなことでも書いていい」って言われたから、10ページ”〇ネ”で埋め尽くしたって言う人がいたな。

ばなーぬ先生
ばなーぬ先生

…だいぶガチのやつですね。

あべ子
あべ子

まぁ、これは極端な例だけど、書くとスッキリするんですよ。“思考の掃除”っていう感じ。

まとめ: 自分の性格にあったセルフケアは、続けやすく、効果も実感しやすいです。無理しすぎない工夫を日常に。

ステップ4:困ったときの相談先・カウンセリングの活用法

「ちょっとしんどいな」と感じたら、早めにSOSを出すことが大切です。
とくに教員は、「がんばって当たり前」な職場環境にいるため、メンタル不調をひとりで抱え込みがちです。

でも実は、公的な制度や相談先は意外とあります。

相談先内容・特徴
学校の産業医・カウンセラー教職員の相談を目的に配置。メンタル不調にも対応
教育センター・教育相談機関保護者対応・指導上の悩みなどもOK
心療内科・精神科不眠や不安など身体症状があるときに有効
民間の心理カウンセリング自費にはなるが、相性重視でじっくり対応可能
ばなーぬ先生
ばなーぬ先生

でも、相談ってなんか行きづらい…“メンヘラ”って思われそうで。

あべ子
あべ子

違いますよ。相談を上手く使える人は、“自分のメンテナンスが上手な人”なんです。

ポイントは、「困ってから行く」ではなく、「困る前から行ってみる」こと。

カウンセリングは、心が折れてから行くところじゃなくて、「心にガソリンを入れるスタンド」みたいなものなんですよ。

まとめ: 心が疲れたとき、誰かに頼るのは“負け”じゃなくて“自分を大事にする力”です。相談は、早いほど楽になります。

以上、4つのステップを通して、自分の性格を活かしてメンタルを守る方法をご紹介しました。

性格は変えなくていいんです。
でも、「自分の性格との付き合い方」は、少しずつ上手にしていけます。

他人の性格を理解することで、人間関係のストレスも減らせる

学校現場では、同僚・保護者・子どもたちとの関わりで、日々さまざまな「人間関係のストレス」にさらされますよね。
実は、自分だけでなく他人の性格特性を理解することも、メンタルヘルスを守るうえでとても効果的なんです。

ちょっとここで補足ですが──
人の性格特性を考えるときは、前にお話しした「ビッグファイブ理論(外向性・神経症傾向・開放性・協調性・誠実性)」がベースにするとわかりやすいですね。

ここでは、よりイメージしやすいように「外向的タイプ」「感受性豊かタイプ」など、理解しやすい表現をまじえて、ストレスとの関係を見ていきます。

家族・同僚の性格とメンタル不調のサインに気づくには?

たとえば、同じ出来事でも、

  • 「まあ何とかなるでしょ!」とスルーできる人もいれば、
  • 「なんであんなこと言われたんだろう…」と何日も気にしてしまう人もいますよね。

これは、もともとの性格特性が違うから。
つまり、ストレスを感じるポイントも、不調が表れるサインも、人によってぜんぜん違うんです。

【例:性格特性とストレスサイン】

性格タイプストレスを感じやすい場面メンタル不調のサイン
外向的・社交的タイプ孤立感、孤独無気力、沈黙が増える
感受性豊か・共感型他人の悩みを受けすぎる過度な疲労感、涙もろさ
几帳面・責任感が強いタイプ失敗やトラブルイライラ、自己否定感
柔軟・好奇心旺盛タイプ型にはめられる環境逃避、無関心になる
ばなーぬ先生
ばなーぬ先生

いつも明るい同僚の先生が、最近あんまり話さないなって思ってるんですけど…。もしかしてそれ、サインなのかな。

あべ子
あべ子

普段明るい人が無口になる、っていうのはけっこう危ないかもです!

まとめ:他人のストレスサインは、性格によって違います。 特に「ふだんの様子」とのギャップに注目すると、早めに気づきやすいです。

相手の性格に合わせた「ストレスサポート」のヒント

さらに、相手の性格に合わせてサポートの仕方を変えると、ぐっとストレスケアがうまくいきます。

【例:性格タイプ別サポートのコツ】

性格タイプサポートするときのポイント
外向的・社交的タイプ一緒に軽い雑談をして気分転換を促す
感受性豊か・共感型話をじっくり聞いてあげる(アドバイス不要)
几帳面・責任感が強いタイプ「あなたの努力はちゃんと伝わってる」と承認する
柔軟・好奇心旺盛タイプ選択肢を提示して、自由に選ばせる

ばなーぬ先生
ばなーぬ先生

困ってそうな人に『だいじょうぶ?』って聞いても、『うん、だいじょうぶ』って言われちゃって、そこで終わっちゃったことあるな…。

あべ子
あべ子

“社交的外向型”にはよくあるよ(笑)。プライドがあって、弱音を晒したくないっていう人もいます。雑談の中にさりげなく入れてあげるといいかも。

ばなーぬ先生
ばなーぬ先生

なるほど、雑談か。じゃあ今度『最近マリトッツォ食べました?』って聞いてみよっかな~!

あべ子
あべ子

…なぜにマリトッツォ?(久しぶりに聞いたワード笑)今でも売ってるとこあんのかな???でもまあ、そのノリは悪くないと思います!

相手の性格に合わせた関わりをすると、ぐっと関係性がスムーズになります。「同じ対応」がみんなに効くわけじゃないと知っておくと◎

性格に合ったメンタルヘルス支援の最前線とは?

ここまで、性格特性に合わせたサポートの重要性についてお話してきました。
では、実際に今、メンタルヘルス支援の現場ではどんな新しい取り組みが進んでいるのでしょうか?

最新のトレンドは、AI技術と性格分析を掛け合わせた支援、そして学校・職場での性格タイプ別支援です。
それぞれ詳しく見ていきましょう!

AI×性格分析による支援技術の進化

最近、メンタルヘルス分野ではAI(人工知能)を活用した性格分析ツールが急速に進化しています。
例えば──

  • たった数分の質問回答で、ビッグファイブ理論に基づく性格プロファイルを自動生成
  • ストレス傾向や、不調リスクの高さを数値化してアラート
  • 性格タイプに応じたストレスケア方法を個別提案

といったことが、少しずつ取り入れられるようになってきています。

ばなーぬ先生
ばなーぬ先生

性格診断って遊びの一種ぐらいにしか考えてなかったけど…

あべ子
あべ子

ちゃんとしたツールを使えば、自己理解も進むし、早期支援にも役立てられますよ。

実際に、欧米の企業や日本の一部大手企業では、AIによる性格プロファイリング+メンタルヘルス支援プログラムを導入し、

  • 離職率の低下
  • メンタル不調者の早期発見
  • 働きやすい職場づくり

に成果を上げているところもあります。

まとめ:AIはあくまで「サポート役」ですが、性格特性を活かしたケアを手軽に始めるツールとして、今後ますます活用が進みそうです!

学校・職場で導入され始めた「性格タイプ別支援」

学校現場や一般企業でも、少しずつ「性格タイプ別の支援」が取り入れられはじめています。

たとえば、子どもの性格特性に合わせた支援を重視する「ソーシャルエモーショナルラーニング(SEL)」の取り組みが一部のモデル校で始まりました。

一般企業でも、社員の性格傾向に合わせたマネジメント研修や、エンゲージメントサーベイを活用した支援が広がりつつあります。

あべ子
あべ子

これまでの支援は、「みんな同じ対応」が基本でしたが、今は「人によって合う支援は違う」という考え方が広まってきているんです。

完璧主義の人には細かなフォードバックをして安心感を持たせる、自信が低め人にはチャレンジしやすい課題から始めて成功体験を積ませる、といったように「個人個人の性格に合わせた支援」が当たり前になっていくと、どんな人にとっても働きやすい職場になっていくだろうなと思います。

ばなーぬ先生
ばなーぬ先生

自分は褒められて伸びる子なんで、そこんとこよろしくです!

あべ子
あべ子

そうやって周りの人に自分の性格をアピールするのもいいですね!

もちろん、すべてが完璧にいくわけではありませんが、少しでも「その人らしい支援」を意識するだけで、人間関係のストレスはぐっと減らせるようになっていくことが期待されます。

まとめ:自分も、周りも、性格に合わせた支え合いを意識していきましょう!

まとめ・心理カウンセリングの活用を考えてみよう

ここまで、「性格を活かしてメンタルを守る方法」について、さまざまな角度から見てきました。
自分の性格を客観的に知ること、自分に合ったストレス対策をとること、そして周囲の人の性格やサインに気づくこと。
どれも、今を生きる私たちにとって、とても大切なスキルです。

しかし、どんなに意識していても、一人でできることには限界があります。
ときには「もう無理かも」と感じることもあるでしょう。
そんなときこそ、心理カウンセリングを活用するという選択肢を思い出してほしいのです。

心理カウンセリングは、「心の病気になった人だけ」が受けるものではありません。
たとえば、

  • 最近、なんだか疲れやすい
  • 仕事や人間関係にモヤモヤしている
  • 自分の性格とうまく付き合えない気がする
    そんな小さな違和感を感じたときでも、相談していいのです。

がんばり屋の人ほど、「まだがんばれるから」「こんなことで相談するなんて」と、自分を後回しにしてしまいがちです。
でも、がんばっているからこそ、心と体をメンテナンスすることが大切だと私は思います。

性格に合ったメンタルケアを、今日から少しずつ、始めてみませんか?
そして、もし「ちょっと誰かに聞いてほしいな」と思ったら、どうかためらわずに専門家を頼ってみて下さい。

あなたの持っている性格は、決して「弱点」ではありません。
これからの人生を支える、大切な武器にしていきましょう。